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昨年、26年ぶりのBクラスへ転落し、下馬評も決して高くなかった埼玉西武ライオンズ。そのライオンズを、今年、就任1年目から日本一に導いたのが渡辺久信監督。渡辺久信監督というと、六本木、新人類、ドラフト会議後のリーゼントというイメージが強く、まさか1年で日本一になるとは私も正直思っておりませんでした。 その渡辺久信監督が本を出されましたので早々手に取りました。講談社から出版された「寛容力~怒らないから選手は伸びる~」というタイトルの本です。渡辺監督の指導方法、そして、どうしてそのような考え方に至ったのか大変興味があったからです。新聞などでは、現役時代の“管理野球”に反発して“ノビノビ”野球を・・・などと書かれておりましたが、決してそんなことはないようです。広岡元監督の教えをしっかりと引き継いでいるところもあり学童野球の指導者としても大変勉強になります。 本を通じての渡辺監督の印象は、「感じることが出来る方・気配りをする方」でした。選手の性格、コーチ陣の関係、選手との関係などなどです。そして、本の中で、「チームが勝つこと」と「選手が成長すること」とどちらが嬉しいか・・・という項目があります。「両方です」と答えますと書いてありますが、「どうしてもどちらか?」と聞かれたら「選手が成長すること」を選ぶかもしれませんと・・・。結果で判断されるプロの世界でこの言葉。この考え方には凄く共感するものがありました。 指導者として参考になるところを自分の備忘録として抜粋しました。プロ野球の監督のお話しでも学童野球の指導と通じることが驚くほど沢山ありました。来年1年このページを何回も読み直すことになると思います。 ~『寛容力』より~ 『厳しく接することによって反骨心を刺激され、成長していく選手ももちろんいます。しかし、そういう選手ばかりではない。むしろその逆で、ミスを厳しく追及されることで、本来持っている才能や長所を失ってしまう選手のほうが多いということに気がついたのです。』 『ミスには寛容に、のびのびとプレーさせれば選手は伸びる』 『今の時代の若い子たちは、“上から目線”の権威や推しつけで、思うように動いてくれるような精神構造ではありません。』 『選手が何を考え行動しているか、どんな性格なのかをなど、「対話する」ことでしっかり理解し、その性格にあった対処法で指導していく。』 『その選手がもっとも受け入れやすい指導の方法や接し方を工夫するために、まずはその選手のことを理解する。そうすれば自然に心の距離が縮まっていく。その「心の距離の近さ」が、大切なのです。』 『指導の際には、“言葉”に、“言い方”にとにかく気をつけてください。』 『今の選手はとにかく怒られ慣れていない。そして、選手のメンタリティーが変化しているからには、指導方法も変えていく必要があると思うのです。』 『今の選手たちはこちらの意図を「理解」してくれさえすれば、それを現実にするための方法を考える能力は、昔の選手たちより優れているように思います。だからこそ、適切な言い方を選び「言葉の力」で選手を理論的に指導していく能力が、今の指導者には必要とされているのではないでしょうか。』 『とにかくその選手のレベルまで自分が降りていき、基本から教えていく』 『自分の物差しで選手を図るのはダメ』 『そもそもなぜ、選手とのコミュニケーションが大切か。それはその選手の性格をつかむことで、もっとも効果的な接し方を模索していく必要があるからです。その選手が何を考えて、どのように行動しているかわかるようになり、それにより適切な接し方をできるようになるのです。』 『若手を動かすにはちゃんと動機付けをし、具体的な目標を与えること』 『敗戦の裏で、毅然と信念を貫くことの重要さ』 『大きなコンセプトの中で、どれくらいやれるのか。その点を長いスパンで見ながら判断』 『失敗しても試合中は選手を責めないこと。たとえ負けが込んでいても、それは徹底させていました。』 『ミスを責めずに、取り返すよう努力する。その意識が、必ず逆転を呼ぶ』 『試合中に選手を責めることで、選手がそのミスを取り返すための気力まで奪ってしまうのは避けたかったのです。』 『「ミスをしてしまった。取り返さなければ」というのは、当の選手たちが誰よりもわかっているのです。それをコーチ陣が耐え切れずに責めたりすると、逆効果になりかねない。反省はあくまでも試合が終わった後に回して、まずは目の前のプレー、打席に全力を注ぐこと。それが最善策であることは、明らかなのです。』 『闘志を外に出さないのが今の若者、グラウンドで結果を出せばよい』 『現代の若い選手は非常にシャイなところがあり、闘志を表に出すのが恥ずかしいという思い込みがあるだけ。ハングリーさが外に出ていなくても、まったく心配することもない。』 『対話ひとつで選手は変わる。役割を全うさせることで自分のやるべきことに気づく』 『今の選手に対して「いわなくてもわかるだろう」というのは厳禁です。「以心伝心」というのは美しい日本語ですが、たったひと言のフォローがあるだけで、結果が大きく変わることもあるのです。』 『成長しているなら、ちょっとのミスには目をつぶることも必要』 『若手は精神的に弱く、ミスもします。でもそんなミスを恐れて試合で使わなければ、原石は原石のまま。成長を見せているのなら、多少の失敗は恐れずどんどん使うべきです。』 『人は責任を与えると伸びる』 『結果論でものをいわないこと』 『常識は、本来は自由であるはずの決断の幅を狭める』 『固定観念は、飛躍的成長の敵だ』 『良いと思ったら、まずやってみろ。ダメならば、すぐに変えればいい』 『選手がいいプレーをしたときの指導者は、何も迷うことはありません。素直な気持ちで褒めればいいのです。逆に選手がミスしたときの指導者の対応こそ、気をつけなければなりません。』 『「和を乱す」というと、時代遅れの精神論に聞こえるかもしれません。しかし、メンタル面での意識の低さは、気がついた時点で対応しなければ、そのムードが広まってしまうと対応できなくなります。』 『一人前の野球選手になる前に、まずは一人前の社会人にならなければいけない。』 『「社会で生きていくための基本」を身に付けることの大切さは、若手の選手たちに徹底させようと努力しています。』 『与えられた場を「チャンス」に変えるのは、日々の修練と経験、そしてそこから生まれる自信と誇りなのです。』 『自分のやりたいことに対して目一杯挑戦したことがない子は、明らかに腰が引けてしまう。』 『普段から真摯に「やるべき課題」と向き合っている子の方が、責任あるポジションを任されたときに、意気に感じて立ち向かってくれるのです。』 『「監督の采配のおかげで勝てる試合」など、144試合のうちのほんの数試合あるかないかだと思います。』 『試合の勝敗を左右するのは、選手の力がほぼ100%。監督は、その力を引き出してあげる手助けをするだけ。』 参照:「寛容力~怒らないから選手は伸びる~」、講談社、2008年、渡辺久信
by beaverscoach
| 2008-12-12 18:02
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