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甲子園大会での投手の連投・球数について米国では「危険だ」「無謀だ」と否定的にとらえられるであろう。投手の投球制限が浸透している国では当然と言えば当然か。 投手の将来・未来を考えれば、米国式の合理的な判断が妥当ということなのだろう。しかしながら、そこにはなんとなく損得勘定が含まれているような気がしてならない。成長過程にある学童野球や中学野球の投球回数制限の話ではなく、その先での話である。 米スポーツ総合誌「ESPN」とテレビ局が合同取材した「甲子園での連投」に関しての記事が6月13日の日本経済新聞にあった。そこから日本人の美徳とは、美しさとは何かを考えさせられた。 『甲子園で連投772球』 『米スポーツ総合誌「ESPN」の記者から連絡があったのは5月初旬のこと。今年春の選抜高校野球大会で772球を投じた済美高の安楽智大君についてだった。「彼を通して日米の野球観、投手に対する考え方の違いを取材したい」 安楽君の球数については当時、米国でも広く伝えられた。それはただ、おおむね「危険だ」「無謀だ」と否定的。米国ではメジャーを筆頭に投球制限が浸透しており、それをなぞった。 テレビ局も加わり合同取材へと発展した今回、当初は取材班も同じように否定的だったが、連投の背景にある“甲子園”が持つ意味についても取材を重ねるうちに意識が変わってきた。 雑誌を担当したC・ジョーンズ記者いわく、「投げ過ぎのリスクがないとはいえない。でも、連投も含め、甲子園という大会に日本野球の美しさを感じる。それを誰が否定できるか?」 彼がそれを確信したのは、野球評論家の権藤博氏に話を伺っていたとき。無理な起用などがたたり肩を壊した経験を持つ権藤氏は当初、「監督が勇気を持って投手を休ませるべきだ」と訴えたが、ジューンズ記者が「それによって日本野球は何かを失うことになりませんか」と聞くと、少し考えて権藤氏は「その通りかもしれない」と静かに言った。「自分が監督だとして、休めなんて言えるだろうか。甲子園の、しかも、決勝戦で」 同行したテレビリポーターも「日本には我々が失ったものがある」と話した。「米国の高校野球界は今、大学で奨学金をもらえるかどうか、メジャーにドラフトされるかどうかがゴールになっているから」 制限をしなければ故障につながると神経質なのは大リーグだが、チームの関心は、投手の肩肘ではなく、投資の回収だと揶揄されて久しい。ドラフト前の選手は登板過多による価値低下を恐れる。結果としてその選手の将来が守られるならそれも否定できないが、ジョーンズ記者は、取材を終えてこう言った。「故障の理由は多様なはず。我々は安楽君の投球数を米国の価値観だけに当てはめて考えようとした。そこが間違いだった。日本には日本の価値観もある」 彼が触れたように、故障の要因は様々だ。図らずも今回、単なる登板過多の是非にとどまらず、そこまで議論が発展し、日米の価値観の違いにも理解が及ぼうとしている。772球の波紋は大きく広がり、確かな円を描き続けている。』 ~スポーツライター 丹羽政善~ 2013年6月13日 日本経済新聞より 米国が失った日本の美しさとは? NHKでは「八重の桜」が放映されている。会津藩の損な生き方だとわかっていても共感してしまう何か。忠臣蔵が日本人の心に響くのは・・・。 合理的判断ではなく、「損得勘定を超越した正義に基づいた行動」。かように武士道オタクとしては感じるのである。
by beaverscoach
| 2013-06-14 11:31
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